第1回住まいのアイデアコンペ 審査員総評

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建築家・シーラカンスK&H代表取締役 工藤和美 氏
      典型的な分譲マンションの四角い箱に、提案のバリエーションがあり得るのだろうかと少し心配していたが、様々なアイデアが出されて驚いたほどだった。全体として、分譲マンションに多い「田の字型」のプランとは全く違う提案が多い点が印象に残った。なかでも目立ったのは、大きなテーブルを使う提案だった。提案内容はもとより、
プレゼンテーションパネルのつくり方はとても大切で、どんなに練られたアイデアでも、細かく読み込まなければ特長が見えてこない提案は、やはり訴求力が弱い。


モダンリビング 編集長 下田結花 氏
      結果として、グランプリと準グランプリを獲得した三つの提案は、どれも廊下がなく、玄関からバルコニーまでが抜けたオープンプランだった。「ワーキングママ」というテーマの共通の「解」ともいえる。提案のバリエーションは豊富だった。空間が限られていることで、より具体的でリアリティのある住空間が生み出されたのかもしれない。想定する職業や子どもの年齢、「家族」というもののとらえ方など、応募者のスタンスも多様で、そこにも提案の幅を広げた要因があると思う。新築に限らず、リノベーションにも生かせそうな提案も目立った。


株式会社新日鉄都市開発 取締役住宅事業部長 林 英治郎 氏
      受賞作品に限らず、非常に真剣に検討された提案ばかりで、主催者を代表して感謝したい。働きながら子育てをする女性たちが抱えている課題や、マンションのあり方に対する要望が、様々な視点から提案されており、今後の当社の住まいづくりに大いに参考になるものであった。今回は、暮らしに基づく住戸プランというハード中心の提案募集だったが、今後の開催においては、マンションにおける生活サービスなどのソフト面も含めたアイデアを募ってみたい。