持続可能な社会の創造に向けて、地球環境への負荷を低減させ、自然環境と共生する社会を構築することは、現代社会に生きる私たちの、将来世代に対する責務です。しかしながら、日本のオフィスや家庭から排出されるCO2は今なお拡大し、その総量は産業部門にも匹敵する状況にあります。都市の環境や生物多様性を回復することは、都市の持続性を高める上で急務の課題であると言っても過言ではありません。
新日鉄都市開発は、CSRの実践が声高に叫ばれる以前から、環境に徹底して配慮したプロジェクトを数多く実践してきました。都市緑化や環境共生・低炭素型住宅の開発、あえて建て替えずに時代の変化にあわせて建築物を大胆に改修するリノベーション型開発等、その取り組みは、都市と環境をつなぐことで新たな価値の創造を目指した成果と言えるでしょう。
これからも、都市と環境をつなぎ、持続可能な都市の創造に寄与する事業に邁進することこそ、私たちの使命であると考えます。
- 芝浦アイランド(東京都港区)
- 総開発面積6ha、誰もが暮らしやすい世代を超えたコミュニティづくりを目指し、4棟の超高層マンションを中心に、商業施設、医療クリニックモール、高齢者施設等を整備したプロジェクト。
この開発では、新たな都心での環境共生施策として、かつて敷地内にあったプラタナスの木を、街のシンボルとして島の中心にある公園に移植。また護岸には、東京湾岸の生態系保全を目指した「カニパネル」と呼ばれるカニが冬眠可能な護岸パネルを採用。さらに、港湾局と共同で島を1周する護岸を整備し、100mごとのマイルストーンを配したランニングコースを設置するなど、都心でも可能な「環境共生」に配慮したライフスタイルの提案を行いました。
- リビオ東田ヴィルコート(福岡県北九州市)
- 隣接する工場のエネルギーを有効に活用した天然ガスコージェネレーションシステムや太陽光発電の導入など、環境共生にふさわしい取り組みを複合的に取り入れた結果、街区単位で30%強のCO2削減(次世代省エネルギー基準比)を実現しました。この事業は、全国初の環境省「街区まるごとCO2 20%削減事業」に選定されるとともに、新築マンションでは全国3例目となるCASBEE(建築物総合環境評価システム)「S」ランクに認定されました。
- 武蔵浦和駅第8-1街区
第一種市街地再開発(埼玉県さいたま市) - ヒートアイランド現象の防止を目的に、法規制(敷地面積の3%相当)を大幅に上回る20%(屋上緑化を含む)の緑化率を目指して開発を推進。住宅棟エリアのみで見れば、20%以上の緑化率を達成しました。また緑化された屋上には、居住者同士が集える集会室(ガーデンラウンジ)や、キッズルームと広場(キッズガーデン/サニースクエア/サニーパティオ)が一体となった庭園を設け、コミュニティ形成を支援する賑わいの空間となっています。
- OAK PLAZA(東京都千代田区)
- 「OAK PLAZA(オークプラザ)」は、1985年4月に竣工し、約20年間にわたり営業を続けてきたビジネスホテル「ホテルニュー神田」を全面リニューアルして誕生した施設。
旧ビジネスホテルを、構造体をそのまま活用する「リノベーション」手法により、最先端のビジネス支援拠点に再生。高付加価値化を実現すると同時に、省資源・省廃材に優れた新たな都市再生手法を実践しました。
- ハイブリッド環境住宅「TERA(テラ)」
- 住まいから排出されるCO2の削減と居住空間の快適性の両立を目指した先進の戸建住宅モデル「TERA」は、環境建築設計(パッシブ・エコ)と省エネルギー設備設計「アクティブ・エコ」という異なる手法を併用したハイブリッド環境設計が特長。一般住宅と比べて居住時のCO2排出量を最大64%削減できます。
「さくらが丘Isaac日吉」(神奈川県川崎市)で4戸が建設・分譲され、その先進性と斬新な発想が評価され、「2008年度グッドデザイン賞(建築・環境デザイン部門)」を受賞しました。
- 新日本製鐵本社
グリーンオフィス・プロジェクト(東京都千代田区) - 新日本製鐵の本社移転に際し、当社はFM(ファシリティ・マネジメント)コンサルティングを受注。改正省エネ法を見据えたさまざまな省CO2施策の導入を目指した「グリーンオフィス・プロジェクト」を推進。特に、テナント用監視盤を設置し、テナント単位でリアルタイムにエネルギー消費量をモニタリングできるシステムを業界に先駆け開発・導入。オフィスにおけるエネルギー消費の「見える化」に、いち早く取り組みました。