ものづくりの心

好きなことだからつらくはない、何事も必ず乗り越えられる

さて、速水さんの原点となった“発明ノート”には、まだまだものづくりの夢が詰まっている。振動力発電は何千もあった発明案から6つをピックアップし、それをさらに一つに絞り込んで実現したもの。速水さん曰く、残る5つのうちの2つも特にやってみたい研究で、どちらもやはり振動力発電と同様、『無駄をなくす』ためのものだという。

 「私はやっぱり研究やものづくりが好きなんですね。夜、アイデアを思いつくと、『早く寝なきゃ』と思いながらも眠気をこらえて考え、メモしてしまいます。きっと人には“変人”と思われているでしょう(笑)。でも、やはり自分にとって好きなこと、楽しいことは継続できるし、努力できます。私も、たとえ研究や開発でうまくいかないことがあってもつらいとは思わないし、必ず乗り越えることができる。なぜなら、ずっと夢みてきた大好きなことですから」

さらに速水さんは最後に、日本のものづくりへの思いをこう語ってくれた。

「もともと日本のものづくりのレベルは非常に高い。海外のコンテストに参加したり、プレゼンを行ったりすると、それをあらためて実感します。その優秀さにもっと『好きであること』『楽しむこと』という気持ちが加わったら、より素晴らしいものになるでしょう。そうすれば世界のものづくりをさらにリードできるに違いありません」

 

※「発電床」「振力電池」は株式会社音力発電の登録商標です。